発見!郷土の音楽の魅力1時間目(令和5年度研究発表会公開授業)
公開日: 2024年2月5日月曜日
自分で言うのもなんですが、子どもたちがとても盛り上がっています。この熱く燃え上がっている創作魂を見に、そしてそれを巻き起こした教材の実情を知りに、ぜひ熊本にお越しください!
https://elem.educ.kumamoto-u.ac.jp/r60210/
さて、今回の授業では「熊本の魅力を伝えるCMソング」をつくります。冬休み前までの総合的な学習の時間で、熊本城や通潤橋、清和文楽など熊本のレガシーについて調べ学習をしてきました。冬休み明けの総合では、それを発信しよう!ということでテレビ番組をつくることになっています。
上原 :今、総合で「発信!熊本の魅力」っていう学習でどんな形で発信するか話し合って、ニュース番組をつくるってなったじゃない?
C :そうそう。
C :僕は何を伝えようかな。
上原 :その中にね、出てきてたんだけど、CMってあったじゃない?これ、音楽の授業でできるかなと思うんだけど。
すずか:わー(うれしそうに)
ゆうと:え?番組の最後の曲の方ができると思うけどな。
上原 :魅力を伝えるっていうことで、すごく力を発揮するCMがあるんだけど。このCM知ってるかな?(演奏)
演奏 :♭レ♭レ♭ラ♭ラ♭シ♭シ♭シ ♭レ♭レ♭ラ♭ラ♭シ♭シ♭シ ♭レ♭レ♭ラ♭ラ♭シ♭シ♭シ♭ラ ♭ソー♭ソ♭シ♭ラ
C :一畳屋じゃん!タ・タ・ミの一畳屋♪
C :知らなーい!
C :やったじゃん、畳屋さんと一緒に畳をつくったじゃん。
上原 :そう。これ畳の一畳屋さんのCMソング。学級活動(学級レクレーション)でお世話になりましたね。
C :思い出した!
上原 :今回、熊本の魅力を伝えるCMソングをつくっていきたいと思います。
本校には「学級活動」という、年1回保護者さんも参加して行う学級ごとのレクレーションがあるのですが、今年は「畳の一畳屋」さんという、明治35年創業の熊本の畳屋さんをお招きして、畳についての講演や畳づくり体験をさせていただだきました。そのときの帰り道、かずやくんをはじめ数人が「タ・タ・ミの一畳屋♪」と口ずさんでいました。
この後、畳の一畳屋さんの楽譜を提示して、どんなよさがあるか、どこからそう感じたのか鑑賞しました。すると、リズムのよさ、黒鍵だけで演奏できる、繰り返しがかなりあるという点が挙げられ、それらをもとに音楽づくりの条件を設定していきました。
その結果設定した今回の音楽づくりの条件は、・aa’の一部形式 AABC
AADE
・黒鍵だけを用いる
・鍵盤楽譜に書く
・歌える曲
・四分の四拍子
という5項目になりました。1時間目はこのように条件の設定をして、CMソングで表現したい熊本の魅力を決めることに取り組み、次の見通しをもって終わりました。次の授業は音楽ではなく、総合的な学習の時間で、歌詞をつくることにしました。子どもたちがCMをつくろうとしているのは、
・熊本城
・トマト
・馬刺し
・市電
・水
・あか牛丼
などが上がっていました。
馴染みのあるCMソングを鑑賞した上で、その曲のよさの”もと”になったことを条件に設定したことで、少し難しいと感じること(特に形式!)も、「取り入れて見たいな」「やってみよう」という気持ちになっていました。めざす音楽への憧れや、手が届きそうだという期待感が音楽活動に大切なのだなと思いました。
設定した条件の5項目の詳細については、分科会でお話ししたいと思います。
分科会にもぜひお越しください!
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