【第3時】われら、鍵盤ハーモニカ応援団

公開日: 2025年5月21日水曜日

 いよいよ本題材も三時間目になりました。この授業は、令和6年度の研究発表会で公開したものになります。

前の時間に、最後の和音を何にしたらよいか迷っているのでみんなに相談したいと言っていたグループの作品を鑑賞することから始めました。

鑑賞のとき、迷っている2つの和音を聴かせてみました。すると、次のようなやりとりが生まれました。

T   :1つ目の和音はこれ(演奏:ドミソ)2つ目の和音はこれ(演奏:ドファラ)
みさき:え?先生、それだけじゃ合っているかわからないよ
T   :この2つで迷っているから、聴かせたんだけど。どうしたらいい?
みさき:全体を聴かせてほしい。
C   :そうそう!
T   :どうして?
みさき:最後の和音が合っているのかどうかって、前の音との組み合わせが大事でしょ。だから、全体がないとわからないと思う。

これは、和声の本質部分に触れていると私は思います。ある和音を単独で聴くだけでは、表現できないストーリーを和音の展開で伝えることが和声だと思っています。
このような気づきを、みさきさんの口を借りて、多くの子どもたちがそうだそうだと納得して自分のものにしていきました。この気づきを板書や言葉で価値づけて共有しました。

そのような気づきの後、早速試作品の鑑賞をすることにしました。その後にも素晴らしい気づきがあがりました。

T   :(演奏を終えて)どうだった?最後の和音は合いそう?
C   :いいと思う。だけどなんていうか。
こうた:先生、もう一曲の方も聴かせてください。
T   :いいよ。だけど、どうして?
こうた:これはこれで合うと思うんだけど、もう一つの方と比べて聴いたら、どっちがいいか考えられそうだから。

上記の2つのやりとりは、「学び方」に関する発見・活用をした姿だと私は捉えています。自分の学び方を共有して、それを試してみるということですべての子どもの学びへと広がりました。

さて、その後、比較して聞いてみると、最後の和音がⅣだと「続く感じ」がして、Ⅰだと「終わる感じ」がするということにみんなで確かめました。そうした後、自分たちが表現したいことに合わせて作品をつくりなおす活動を行いました。

みんなに相談したいといっていたグループは、「Ⅰ」を選び、演奏の収録に入っていました。

次の時間からは、つくることと演奏を楽しむことに入っていきます。



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